勤務形態一覧表を作る
勤務形態一覧表の書き方|各欄の意味とよくある誤りを例で確認
制作・更新:株式会社ENWAVE監修:北村陽朗(株式会社ENWAVE 代表取締役/2017年から障害福祉事業所を運営)更新
勤務形態一覧表は、事業所の職員がどの職種で、どの勤務形態で、何時間働いているかを1か月分まとめた表です。指定の申請や変更の届出、運営指導で、人員配置の基準を満たしているかを確かめるために使われます。この記事では、国の参考様式を例に各欄の書き方と、よくある誤りを説明します。様式は指定権者(自治体)が独自に定めている場合があるため、提出先の様式を必ず確認してください。
この記事で分かること
- 勤務形態一覧表の各欄の意味と書き方が分かる
- 勤務形態A〜Dの区別と、兼務の書き方が分かる
- 常勤換算の集計欄と、よくある誤りが分かる

WelWorkが国の参考様式の列の並びで出力した勤務形態一覧表の見本(架空の事業所・職員)。職種別の実人数と常勤換算数の集計も下に出ます。
2026年9月21日時点の実装を、架空データで表示して撮影しています。 表示や操作できる内容は権限・提供条件により異なります。
画面を拡大する(別タブ)勤務形態一覧表とは
勤務形態一覧表(従業者の勤務の体制及び勤務形態一覧表)は、職員ごとに1か月の日々の勤務時間を並べ、職種ごとの人数と常勤換算数をまとめる表です。予定(シフト)として作る場合と、実績として作る場合があり、どちらかを表の上部に書きます。
国の参考様式のほか、都道府県や市が独自の様式を定めていることがあります。記入する項目は似ていますが、列の並びや集計欄が違うことがあるため、提出先が指定する様式で作ります。
各欄の書き方
表の上部には、サービス種別、事業所名、記載する期間(暦月など)、予定か実績か、事業所で常勤の職員が勤務すべき時間数(週と月)を書きます。常勤の所定時間は、常勤換算の分母になる大切な数字です。
職員の行には、職種、勤務形態、資格、氏名、日々の勤務時間、合計の時間、週平均の時間、兼務の状況を書きます。1人が複数の職種を兼ねる場合は、職種ごとに行を分け、それぞれの職種に就く時間を書きます。
| 欄 | 書くこと | 注意点 |
|---|---|---|
| 職種 | 管理者、サービス管理責任者、職業指導員、生活支援員など | 兼務は職種ごとに行を分ける |
| 勤務形態 | A〜Dの記号 | 下の表の区別に合わせる |
| 資格 | 社会福祉士、介護福祉士、研修の修了など | 資格の分かる書類と照合される |
| 日々の勤務時間 | その職種に就いた時間 | 休みは空欄や記号で区別する |
| 合計・週平均 | 1か月の合計と、週あたりの平均 | 週平均は常勤換算のもとになる |
| 兼務状況 | 兼務先や兼務する職種 | 同じ時間を2つの職種に重ねない |
勤務形態A〜Dの区別
勤務形態は、常勤か非常勤か、専従か兼務かの組み合わせで、4つの記号に分けます。ここでいう常勤は、雇用の形(正職員かパートか)ではなく、事業所で定めた常勤の職員が勤務すべき時間数に達しているかで決まります。
| 記号 | 区分 | 例 |
|---|---|---|
| A | 常勤で専従 | 週40時間、生活支援員だけを担う |
| B | 常勤で兼務 | 週40時間、管理者とサービス管理責任者を兼ねる |
| C | 非常勤で専従 | 週20時間、職業指導員だけを担う |
| D | 非常勤で兼務 | 週20時間、生活支援員と別の業務を兼ねる |
よくある誤り
運営指導で指摘されやすいのは、兼務の時間の扱いです。1人の職員の同じ時間を、2つの職種の両方に書いてしまうと、常勤換算が実際より多く見えます。また、サービス管理責任者や管理者として働いた時間を、直接支援の職種の時間に入れてしまう誤りもよくあります。
資格の欄が空欄のまま、または資格の分かる書類と一致しないことも確認されます。更新が必要な研修は、期限が切れていないかもあわせて確認します。
- 兼務の職員の同じ時間を、2つの職種に重ねて書いていないか
- サビ管・管理者の時間を、直接支援の職種に入れていないか
- 常勤の所定時間を、就業規則と同じ数字で書いているか
- 資格の欄と、資格証・修了証の写しが一致しているか
WelWorkで下書きを作る
WelWorkでは、シフトや勤怠の実績から、国の参考様式と同じ列の並びで勤務形態一覧表の下書きをExcelで出力できます。職員ごとに登録した資格は資格欄に入り、期限の切れた研修は書かれません。職種別の実人数と常勤換算数、利用者数と人員の基準の欄も転記します。
出力した表は下書きです。提出先の様式と違う場合は写し替えが必要です。提出前に、勤務時間・兼務・資格の内容を職員が確認してください。常勤換算の計算を先に確かめたいときは、登録なしで使える人員配置・常勤換算チェッカーも使えます。
人員配置・常勤換算チェッカーを使う実務で使う確認リスト
- 提出先が指定する様式を確認した
- 常勤の所定時間を就業規則と同じ数字で書いた
- 兼務の職員の時間を職種ごとに分けた
- 資格の欄と資格証・修了証の写しを照合した
よくある質問
- パートの職員でも、勤務形態が常勤になることはありますか?
- あります。勤務形態の常勤は、雇用の形ではなく、事業所で定めた常勤の職員が勤務すべき時間数に達しているかで決まります。パートでも所定の時間まで勤務していれば常勤として扱います。
- 管理者とサービス管理責任者を兼ねる人は、どう書きますか?
- 職種ごとに行を分け、それぞれの職種に就く時間を書きます。同じ時間を両方の行に書かないようにし、兼務状況の欄に兼ねている職種を書きます。
- 予定と実績の両方を作る必要がありますか?
- 提出の場面によって求められるものが違います。指定の申請では予定、運営指導では実績を確認されることが多いため、提出先の案内で確認してください。
参考資料
- 障害者総合支援法に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成18年厚生労働省令第171号)
e-Gov法令検索 · 確認日
この記事と画面について
WelWorkの実装を確認して編集しています。画面・記載例の人物や記録は架空で、利用実績や効果を示すものではありません。制度上の要件や手続きは、事業所に適用される指定権者の最新の案内をご確認ください。
北村陽朗株式会社ENWAVE 代表取締役
2017年から障害福祉事業所を運営し、記録・会議・行政への提出物・人員配置の確認に追われてきた経験をもとに、WelWorkを開発しています。